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『スターシップ・トゥルーパーズ3』 [洋画]

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超一流のバカ映画『スターシップ・トゥルーパーズ』が11年経って立派な三流ダメ映画になってしまった。

オリジナルの『スターシップ・トゥルーパーズ』って今考えるとかなり凄い映画。
宇宙にで武装した生身の兵隊が巨大昆虫と戦うって、今となってはB級の王道のような原作を多額の予算とCG,特殊映像技術で迫力ある映像にしています。

B級って言っても原作はロバート・A・ハインラインのヒューゴー賞も獲った「宇宙の戦士」という由緒正しいSF小説。といってもこのハインラインって人は思想的にはかなり濃いめの人みたいで、若いころは社会主義者なのにこの作品の頃は右翼。「宇宙の戦士」のなかでも軍国主義が美化されているらしい。
能力のある一部のエリート層が支配する社会を理想とするとか、今の日本ではなかなか公言できないようなことを小説使って平気で主張しています。

だからといって『スターシップ・・1』は、原作者の思惑通りにはいきません。なんせ映画化するのがポール・バーホーベン。幼少期にヨーロッパで戦争の地獄を実際に経験したおっさんです。ハイラインの理想だの「宇宙の戦士」の思想だのはまぁ気にも留めとらんのでしょう。ひたすらグロい戦闘シーンに皮肉たっぷりの軍国プロパガンダ。視界を埋め尽くす巨大昆虫たちに包囲され、歩兵達が体をギッチョンギッチョンされながらも健気に小火器で応戦する様は「人が実質殺し殺されあう戦場っちゅうのはこんなもん」って笑い飛ばしてるように思えます。

しかし、あの当時よくこんな内容の映画に巨額の予算がついてちゃんと作りきれたもんやと。
そう考えるとある意味奇跡です。

と、このように『スターシップ・・1』はB級大バカ映画ですがその存在は驚異です。
で、『スターシップ・トュルーパーズ3』ですが、要するに金が無い。企画の段階からとても資金を期待できるような内容と違ったから結局資金不足。で映画全編にわたってとても隠しきれないような”ちゃち”さが見られる羽目になるというごく普通のダメ映画の展開です。

よっぽど暇がある人で、映画界での資金調達力の重要性を身をもって感じたい人は1と3を見比べてみたら良いでしょう。



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