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『スラムドッグ$ミリオネア』 [洋画]

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監督:ダニー・ボイル
出演:デーヴ・パテル,フリーダ・ピント,マドゥル・ミッタル,アニル・カプール

インド最大のクイズショー「ミリオネア」の最終問題にスラム育ちの一人の青年がたどり着く。
不正の存在を疑った司会者と警察は彼を拘束し、まともな教育も受けていないスラムドッグ(スラムの負け犬)がどうやって最終問題にまで到達することができたのか尋問すると、そこには彼の生い立ちと一人の女性の存在が・・。

さすがにアカデミー作品賞受賞作です。疾走感があります。
中心となるのは主人公ジャマールとラティカのとても純粋なラブストーリーでかなり正統派のベタな展開ですが、そこに日本人にも馴染みのあるクイズショー「ミリオネア」と舞台となるインド・ムンバイの無秩序が加わることで、他にはない特別な映画に仕上がっています。

初めてタイトルを見た時、あの「ミリオネア」がどういう形で映画になるのか想像もつかなかったけど、観てみて納得。どんな人にでも2000万ルピー(4000万円!)もの大金を手に入れる可能性がある「ミリオネア」じゃないとこの映画には意味がない。

この映画のもう一つの主役と言えるのがインド、それも最大の経済都市ムンバイ。90年以降、巨大なスラムを抱えたままこの都市は驚異的な経済発展を成し遂げます。スラムの描写はリアリティがあり(汚い、危ない、人が途方もなく多い)、インドのとらえどころのないカオスな感じがよく出てます。

ジャマールの成長とシンクロして膨張していくこの街そのものがこの映画のテーマ。
誰もが欲望をむき出しにして生きているムンバイで、4000万円もの大金が懸ったクイズショーで主人公のジャマールはひたすら純粋な心で突き進みます。

インドの経済成長が頂点を極めた08年だからこそ価値がある、ダニーボイル久々の傑作。
一度は見るべき作品です。

(インド風の音楽と派手なエンドロールもカッコいいし)

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