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『亀は意外と速く泳ぐ』 [邦画]

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監督:三木聡
出演:上野樹里 蒼井優 ふせえり 岩松了 村松利史 松重豊 要潤 伊武雅刀 嶋田久作 緋田康人 温水洋一

23才の平凡な主婦、スズメ(上野樹理)の毎日は単身赴任で旦那のいない家の掃除と亀への餌やり。なんの変化もない退屈な日常にすこし嫌気がさしていた。
ある日、家に帰る途中の百段階段で小指の先ほどの小さなポスターを偶然見つける。そこには「スパイ募集」の文字が書かれていた。スズメはその豆粒ポスターを持ち帰る。

クジャク(蒼井優)はスズメの幼馴染みで大親友。同じ日、同じ病院で生まれたがクジャクの人生はスズメとは正反対で華々しい。スズメはなにををやってもクジャクには敵わない。鞄に貼るシールのセンスも・・。

久々にクジャクと会ったスズメはますます自分の存在感の無さを痛感する。このままでは誰にも気づかれずに人生を終えてしまう。そのときあのポスターの文字を思い出す・・・「スパイ募集」。
ポスターに書かれた番号から連絡を取ってアパートの一室に出向くとそこには謎のスパイ夫婦。スズメを見るなりスパイには最適だと言う。なぜならスズメはあまりにも平凡だから・・・。


ゆるゆるな映画です。

全編まったく力が入っていません。

もちろんいい意味で。

上野樹里演じるスズメの語りを中心に物語が進みます。この語りがとてもゆるい。完全にハマってしまった。スズメと性格が正反対のクジャクを演じるのは蒼井優。どんなキャラクターでもさまになるのはさすがです。並じゃない。

一応「スパイ」ということで銃も刃物も公安も登場します。一瞬、緊張感のある場面になりそうなところもあるんやけど、もちろんそんな訳はなく、すぐにもとの空気にもどります。
ネタや演出にすこし「狙ってる」感は確かにあるけど、でも全編一貫してるので違和感はありません。素直に楽しめました。

あとはやっぱりスズメとクジャクを取り巻く脇役陣が見どころ。「出演」の三人目以降を見るとわかるけど、くせ者(キワモノ?)しか出ていません。そしてこの人たちみんなが映画の中でちゃんとくせ者になっています。(もちろん凄い役者さん達です)

音楽もいい。
どのシーンにもぴったりな音楽が背景に流れています。
ここらへんがクジャクの鞄のようなセンスの良さを感じます。

スズメの語りにはところどころ心にズンと来るものもあります。
僕もスズメと同様、平凡で単調な毎日を過ごしてるから、別の世界に足を踏み入れたスズメがすこしうらやましい。もし、豆粒大のポスターを見つけたら電話してまうかも知れん。

この映画の中で一番好きなシーンはスズメが父親の家に行くところから商店街でアナウンス中のエツコに会いに行くところまでの数分間。スズメの父親は自然体でいい感じ。そこからしばらく、やわらかい音楽をバックに平和なシーンが続きます。


こんなゆるゆるを必要としている人にはおすすめです。

レミオロメンの曲を聴いて、少しさわやかな気分になりたくてまた見てしまう。
クセになる映画です。


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旗坊

COROさんniceありがとうございます!!
COROさんのブログにもユル系がいっぱいありそうなんで、またチェックさせてもらいます。
by 旗坊 (2009-04-09 21:58) 

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