『ダークナイト』

監督：クリストファー・ノーラン
出演：クリスチャン・ベイル　ヒース・レジャー　アーロン・エッカート　ゲイリー・オールドマン　マギー・ギレンホール　マイケル・ケイン　モーガン・フリーマン

ネット上では絶賛のオンパレードとなっている作品です

いや、すごかった
確かに絶賛されるだけの出来栄え
軽く2時間以上の長い映画ですが、芯がしっかりしてるんで全然飽きません

何度も観たいと思わせる完成度です

もちろんバットマンものなのでコミック原作ですが、舞台のゴッサムシティは実在するアメリカの大都市として扱われリアリティがあります。
むしろ、「架空の」とは見せたくなかったのかな

オープニングからジョーカーの「狂気」と「凶暴」さ凄い・・というかエグい
この映画は他にもたくさんのいい役者がいい演技をしているのですが、故ヒース・レジャー演じるジョーカーばかりが話題になるのはやはりその存在感から

オープニングや尋問を受けるシーン、銃の打ち方から歩き方まで映画史に残る「絶対的な悪」を表現しています

リュック・ベッソンの『レオン』では映画史に残る悪役を演じたゲイリー・オールドマンがこの映画では「良心」を演じているのも面白い
（大好きな役者ですが正直気付かなかった。かなり年取ったなぁ）

もちろんバットマン役のクリスチャン・ベールも悪くないし、最後にトゥーフェイスになってしまうアーロン・エッカートもいい奴なんだろうけど出来すぎるから信頼置けないみたいな、ちょっと微妙な役をうまくこなしてる
オフィシャルをみるとソダーバーグ「エリン・ブロコビッチ」の彼氏役やったんやね。あんときは髭面だったし全然わからん
（オフィシャルHPでは「エリン・ブロコビッチ」はスピルバーグ監督ってなってました。たしかに名前似てるけどそりゃないやろ）

あと、何回見てもモーガン・フリーマンの含み笑いは絵になる
あれだけで食っていける

でもやっぱヒース・レジャーでしょう
彼が亡くなったことでこの映画は伝説となったけど、このシリーズではもうジョーカーは出せないやろうね
これからどうしていくのかが少し心配

分類すれば正統派ハリウッドアクション映画になるんやろうけど、ここまで完成度が高いと満足できます
難点は少しシリアス過ぎること
観る人を選んでしまうかもしれません